フェムケアをつたえ始めてから、
女性の身体だけでなく、男性の身体についても知る機会が増えました。
その中で、ふと立ち止まって考えることがあります。
世の中には、
「元気になれる。」
「男性として自信を取り戻せる。」
そんな言葉とともに紹介される漢方やサプリ、ED治療薬があります。
もちろん、それらを必要としている方もいます。
だから、薬や治療を否定したいわけではありません。
でも、私は思うのです。
私たちは、本当に「勃起」を治したいのでしょうか。
それとも、
「愛されている」と安心できない心を治したいのでしょうか。
「男らしくいなければ」という苦しさを癒したいのでしょうか。
「女性を満たさなければ」というプレッシャーから自由になりたいのでしょうか。
調べてみると、ED治療薬の一つであるタダラフィルは、EDそのものを根本から治す薬ではありません。
勃起しやすい状態をサポートするお薬です。
原因となっているストレスや生活習慣、心の問題まで治してくれるわけではありません。
そのことを知ったとき、私は改めて感じました。
身体の機能を助けることはできても、
安心は、薬では作れない。
信頼は、薬では育たない。
愛情は、薬では伝わらない。
だから私は、フェムケアもオムケアも、
「身体のケア」で終わらせたくないのです。
身体を整えることはもちろん大切。
でも、その先にある、
安心して甘えられること。
素直な気持ちを話せること。
触れられてホッとすること。
そんな心の土台があってこそ、
本当のパートナーシップが育まれていくのだと思います。
性は、能力を証明するものではありません。
できる、できないで人の価値が決まるものでもありません。
「一緒にいると安心する。」
その感覚こそが、
何より豊かなセクシュアリティなのではないでしょうか。
フェムケアセラピストとして、
私がこれから伝えていきたいのは、
女性だけのケアではなく、
男性だけのケアでもなく、
お互いの心と身体を大切にできる関係性そのものです。
それが、私の考えるフェムケアであり、パートナーシップです。
